◇イヌの家来◇

エピソード

普通に生きているだけで、ポンコツエピソードが増えていきます。

それの幕開けだったのがこの事件。

幼稚園のころ、母と一緒にスーパーに買い物に行きました。

母の足取りは早く、追いつくのもやっと。

少し距離を開けてもいいや、とあきらめていました。

ゆっくりと歩いていると母は振り返り、「ついてきてね」

一所懸命に歩きました。

母の姿を確認しながら、地面をトボトボと歩く。

すると、両肩に違和感を覚えました。

怖くて振り返ることもできません。

お母さんに追いつきたくて、歩くのをやめませんでした。

どんなに歩いても、両肩への圧は消えませんでした。

何かが私を押さえつけている。。。お母さん気づいて。。。

「お母さんー」「お母さんー」

母は、「きゃ!!」「何やっているの」

と後ろに向けて言葉を発しました。

肩の重みは消え、自由になりました。

後ろには、少年とイヌが一匹。

後日、母親に話を聞くと、両肩にイヌが乗っていたらしいです。

母が振り返ったときには、私と一緒にイヌも歩いていたと。

少年も特に注意をするわけでもなく、何も言わずに去っていきました。

幼い私には、とても怖い記憶です。

その時の犬種は今でも怖いです。犬種:ボルゾイ

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