◇カタツムリのお洗濯◇

おサルの画家ギャラリー

雨が降る朝。

職場の最寄り駅に着くと、子どもが葉っぱをじっと見ていた。

「どうしたの?」と声を掛けると

「カタツムリがいるんだよ」と、その少年は答えた。

葉っぱに乗ったカタツムリが1匹。

傘に雨が当たる音だけが聞こえる。

突然、少年は私の傘の下から覗き込んだ。

「カタツムリはね、心を込めてウンチを畳むんだよ」

「・・・・・・・?」

どうゆうことだが分からなかった。

「そうなんだ。お洗濯が上手なのかな」と答えると

目を見開いて、驚くようにその場から走って逃げていった。

私は不審者扱いされただろう。

カタツムリ が 心を込める

心を込めて 畳む

ウンチ を 畳む

どういうことなのだろう。

少年にいつか会ったら聞いてみたい。

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