家にいるときも、外にいるときも、誰かが街を徘徊している音がする。
何人もの存在が、ウロウロと歩きまわっている。
彼らは、実は、世の中を是正し、パトロールをしてくれているのだった。
何か危険があると、自らが前に出て犠牲を払う。
人間の身を守ってくれるのだ。
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見た目は、怖いけれど、とても優しい心を持っている。
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これまでも、自動車との接触や、包丁や刃物で手を切りそうになったりなど、
ヒヤっとする中でも、運よく避けられた事故はなかっただろうか。
それらの事態は、全部彼らが身代わりになってくれていたんだ。
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毎日、何百という数が消耗されていく。
それでも、夜になると色んな家庭の押し入れの中から、次々と出てくるんだ。
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だから、彼らの徘徊の音は、私たちへの安全パトロールだと思えば何も怖くない。
「御守り」から、派生した御身守り隊。御守りの中に入っているのは彼らなのでは、という諸説あり。
可視化度 ★
日常の中に溶け込み過ぎていて、意識しないとみることができない。
(本当は、色はグレーではなくて、ベージュとシワしわに張りがなくなった皮が太陽光でまばらに焦げた感じだが、あまりにもリアルすぎるので、the宇宙人に近いグレーで書いています。)