◇カタツムリのお洗濯◇
雨が降る朝。 職場の最寄り駅に着くと、子どもが葉っぱをじっと見ていた。 「どうしたの?」と声を掛けると 「カタツムリがいるんだよ」と、その少年は答えた。 葉っぱに乗ったカタツムリが1匹。 ...
◇なんて賢い人が世の中にはいるなんてと感心した担ぐ爺さんは優秀過ぎる件◇
毎朝歩いている道。 今日はいつもより20分遅い電車に乗った。 憂鬱な月曜日。晴れない空。気持ちはすでに曇っている。 反対側の道路におじいさんが歩いていた。60代半ば。 背中には大きな荷物。 ...
◇カオナシみたいな気配◇
昨日、有名な私の好きな人が所属事務所を退社するというニュースをしりました。 電車までの道。その方のユーチューブを聞きながら歩いていました。 退社理由は、アメリカに住みたい、やりたいことをやる、など色々な理由でした。 ...
◇コーナーベイビー◇
風の強い夜。 冷たい針が顔を刺す。 前を向くのも辛すぎる。 フードをかぶり、人目も気にせずひたすらに歩いた。 家に着くまでまだまだ遠い。 ふと、長すぎる直線に目を向けた。 小さな裸の子どもが全力で角を曲...
◇視線感じる◇
自転車に鍵を差すとき。 ポストに投函した後。 なんか視線感じる。。。 そんな時はだいたい、お地蔵様みたいな石の塊がこちらを見ています。 私の場合は、だいたいフェンスの網のところに顔を当てはめて、こっちを見ています。...
◇御身守り隊◇
家にいるときも、外にいるときも、誰かが街を徘徊している音がする。 何人もの存在が、ウロウロと歩きまわっている。 彼らは、実は、世の中を是正し、パトロールをしてくれているのだった。 何か危険があると、自らが...
◇素早い動物◇
マンホールの上から上へと何かが動く。 信号待ちをしている時や、遠くを眺めている時に、視界に入る。 何かが、ものすごいスピードで走っている。 一匹じゃない。3匹くらいが、いっきに駆け回っている。 その速さに、目で追う...
◇十字路の住人◇
信号の無い、小さな十字路。 あそこを曲がれば、もうすぐ家だ。 十字路まであと、10メートル。 そんな時に、彼は現れる。 薄暗い中、車のライトはどこにもない。 目の前には、何かが通せんぼをするように現れる。 ...
◇美人猫◇
毎朝通る道。 右側には青い車。 目の前に猫が通った。 白と黒。ダルメシアンのように美しい柄。 背中には綺麗な斑点。 私が差していた傘が、植木の葉っぱに当たった。 「カサカサっ。カサカサっ。」 ...
◇彼らの遊び場◇
道路の真ん中を歩いていると、左右に自動販売機があります。 横を通り過ぎると、彼らが上に乗っかっています。 何をしているのかも分かりませんが、 きっと、人間がなんの種類を何本買うのか、面白がっているのだと思います。 ...