◇コーナーベイビー◇ギャラリーTwitterFacebookはてブPocketLINEコピー 2022.01.19風の強い夜。冷たい針が顔を刺す。前を向くのも辛すぎる。フードをかぶり、人目も気にせずひたすらに歩いた。家に着くまでまだまだ遠い。ふと、長すぎる直線に目を向けた。小さな裸の子どもが全力で角を曲がっていった。いったい何から逃げていたのだろうか。いったい何を追いかけていたのだろうか。一瞬の出来事で何が何だか分からなかった。でも、きっとまたいつか会うだろうと悟った。隣に歩いていた友人も、何かが曲がるのを感じていた。でも何だったのかは分かっていない。