◇海外ひとり旅◇

海外ひとり旅エピソード

数年前の出来事。

友人A・友人Bと海外旅行に行きました。3か国をまわる弾丸の旅で、1か国につき1泊2日の予定でした。

途中、トラブルがあり、友人Aの携帯が使えなくなり、友人Bとは3か国目での現地合流になりました。

友人Bの元へ行くには、私は一人で、3か国目に向かう羽目になりました。

しかも、友人Aはチケットの関係で絶対に携帯が必要な立場でした。

[計画プラン]

友人A  1か国目→私の携帯を持ち→3各国目

私    1か国目→2か国目→3か国目

友人B  3か国目直行

という方法が、損がなく一番リスクが少ないという結果になりました。

しかも、私しか2か国目を経由しないこと、1か国目から2か国目は現地の夜行バスに乗ること、

2か国目から3か国目の出発は早朝4時であること。

海外で、一人で行動することは初めてでした。ガイドブックと下調べをしたノートを握りしめ、

いざ、夜行バスに乗りました。その間もトラブルはいくつかありましたが、(英語は話せませんので)

なんとか、2か国目に着くことができました。

ちょうどクリスマスの時期で、街中ではクリスマスマーケットが開催されていました。

辺りは日が暮れ、街灯が灯り始めました。

二人のためになんとかお土産を という決死の思いで、ガイドブックを開き、ホテルから一番近いクリスマスマーケットに行くことにしました。

盗難に遭わぬようにと、ダウンジャケットの中にボディバックを隠し、ニット帽子は耳の下まで隠れるようにしました。口元はマフラーで覆い、どこの国の人かも分からないようにしました。

小走りで、ホテルを出て、地図通りに進みます。本や地図は手に持たず、すべて頭の中に入れてきました。

ガラス張りで中が見える小さなお店を見つけました。ツリーの飾りやガラス細工など綺麗なものがたくさんありました。しかし、私には時間がなく、包んでもらう時間すらも惜しいのです。
箱に入ったマグカップを手に取り、レジに行きました。ビニール袋に入れられ、滞在時間1分ほど。店員も不審者だと思ったかもしれません。

そして、屋台で目に留まった、はちみつの石鹸を買いました。確か200円か300円でした。

商品を受け取り、そのまま先ほどのビニール袋に入れました。

任務完了。ひと満足。

あとはホテルに帰るだけでした。

行きと同じように、息が上がらない程度に小走りで進みました。

前には男女のカップルが。。。

男性が突然叫びました。「エスケープ!!」

彼女の腕を取り、彼のほうへ引っ張りました。

私は男性の大声に驚き、やや飛び上がってしまいました。

カップルの横を通る際も、十分に注意し、前後左右、誰もいないことを確認し、

来た道を帰りました。速度を落とすこともなく、ただ走り続けました。

無事、真っ暗になる前にホテルに到着できました。

後々友達から言われましたが、、、、エスケープの対象は私だったみたいです。。。笑

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