◇初めての一人登山 神秘な山で人間は全然美しくなかったと実感した話◇

一人登山エピソード

どうしても行きたい山がありました。

友達や家族に声を掛けても誰も付いてきてくれませんでした。

2時間前後で行って帰ってこれる標高。

一人で行くことに決めました。

新幹線に乗って、いざ山へ。

軽装と運動靴で行きました。まだ8時。隣の神社はまだ人がいませんでした。

その山は神聖な場所でした。裸足で歩く人もいるだとか。

私は、登山口で全身をお祓いをして上りました。

一本道だったので迷うことはなく山頂に。

一人のおじさんに出会いました。

この山で初めて人に会ったので、「こんにちは」とあいさつをしました。

向こうも返してくれましたが、その後もやや会話が続きました。

おじさんは続けます。「ここは気持ちだろ。おすすめなんだよ」

私「そうなんですか」

おじさん「ちょっとこっちおいで。」

山頂にある岩の左側に連れていかれました。

「ここに立ってみな。磁器を感じるだろ。この方角とあっちの方角には磁器がある」

私は神聖な山だったので、磁器などパワースポットのような「気」があると思っていました。

おじさんがそのように説明してくれたことで、より説得力が増した気がしました。

そして、そのおじさんは私に日本酒のワンカップをくれました。

そして何事もなかったかのように下山していきました。

私は、山で出会いがあるとよく聞いていたけれど、こういうことなのかな、と思っていました。

下山後、神社の横にあった、屋根付きの椅子に座っていました。

腰の曲がったおばあさんと、体格の大きなおじいさんが近くに座りました。

二人は知り合いではないようです。

世間話をはじめました。すると「お嬢ちゃんもそうだろ」と話しを振られたので会話に入ることに。

そしてなぜか分からないけれど、おじいさんが私の腕と肩をもみ始めました。

変態なのか、おかしな人なのか分かりませんでした。怖かったですがそばにおばあさんもいて、そのおばあさんも肩と腕を揉まれていました。

私は急いでいることを伝え、10モミほどで席を立ち離れていきました。

特に下心があったのか分かりませんでしたが、帰宅後に友達にこの話をしました。

すると、すべて出会った人はグルだったのではないか、そのジジイはただのエロジジイだったのではないか、と色々注意を受けました。

私が勇気を出して行ってきた一人登山だったのに、苦い思い出になってしまいました。

私の初めての経験がいかに異常な状況だったが後になってから分かりました。
みなさんも、こんなことがあるんだなと頭の片隅に入れておくといいかもしれませんね

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