脱毛に行ったときの話です。
初回体験をした後、対面型の個室に案内されました。
そこで長々とプランの説明をされ、断れずに一番安いプランに申し込みました。
10万円払い、有効期限は2年。
料金プランは、1本あたりの値段で計算されていました。
体毛の多い場所をお願いしていましたが、せっかくの10万円なので、
下の毛を重点にお願いしました。
想像をはるかに超える痛みで耐えられず、4カ月に1回くらいしか通えませんでした。
通い始めて3回目、事件は起こりました。
施術中は、体位を変える必要があります。従業員の指示に従い仰向けや、うつぶせになります。
仰向けが終わった際には、「112本になります」と器械の画面を見せられました。
この数字は後日レシートみたいなものに記載されます。
うつぶせが終わったときに、従業員は何やら慌てた様子でした。
「少々お待ちください」
とスタスタと部屋を出て行ってしまいました。
しばらくすると、落ち着いた様子で私に話かけました。
「申し訳ありませんが、途中で電源コンセントが抜けてしまいました。」
「総数を合わせますので、ゆっくりとベッドを降りていただけますか。」
タオルケットを体に巻き付け、スリッパを履きました。
すると、従業員はコロコロローラーで私の落ちた下の毛を集め始めました。
「ありがとうございます。ではお着変えをされて、待合室でお待ちください」
私は笑いそうになりながらも、「はい」と答え、着替えを終えました。
いつも通りの待合室でお会計を待っていると、、、、
奥から夜会巻きで髪型をばっちりと整えた店長がやってきました。
「責任者の〇〇です。こちらへお願いします」
初めに契約をした個室へ通されました。
「今回、電源コンセントが抜けてしまい申し訳ありませんでした。」
「空中に舞ってしまったものはカウントしていませんので、ベッドの上と体についていたものだけをカウントさせていただきました。一緒にご確認していただいてもよろしいでしょうか。」
「はい」と答えました。
店長の二つに折られた紙を手にしていました。
メモや画面を見せられるのかと思っていましたが、、、、、
そこには、10本づつセロハンテープで貼られた私のちぢれた毛がありました。
真剣に説明をする店長の姿と手に持っているもののギャップが面白すぎでした。
私の人生の鉄板ネタになりそうな予感です。